・はじめに
”コラム”では中級者以上の方に向けて、金融に関する知識を発信しています!
2つの点に注意してご覧ください!
②用語解説よりは難しめであること
逆に言えば、”コラム”を理解できる方は初心者卒業!ですし、
「まだ難しいかな…」という方には用語解説を読む中で
少しずつ理解できるようにしておりますのでご安心を!
・金融系の給与は一般に比べて高いと言われる
証券会社の記事において、人件費が高いので手数料も高く出るという話をしました。
ここでこう思った方もいるのではないでしょうか?
いや、人件費カットすればええやん…
その通りではあります。一方でそう出来ない理由もあります。
それは、大きな金銭を扱うことへの責任が必要だからです。
ということで、今回のコラムは金融業界の高給の理由、
そしてそれに伴い、手数料にも迫ります。
・給与が高い意味
一般に高給と言われる人たちは大きな責任を背負っています。
医者なら「患者の生命」そのものを左右することもありますし、
弁護士も「人の人生」に多大なる影響を与えます。
金融においては、命の次に大切と言われることもある「お金」を扱うわけです。
(薄給なのは責任がないと言いたいわけではありません。むしろ、保育士などはもっと給与挙げないと責任と釣り合わないと個人的に感じていますし、給与高くても中身のない仕事だってあります…)
金融でたまに言われるのは、「銀行員が扱うお金に目が眩んで着服したりすることの無い様に銀行はある程度の給与を与える必要がある」というものです。
でも、単純な金額の話だけで言うなら、業種問わずとも事務方にいる人で、売上金を銀行に持っていく人なども大きな額を目の前にしていますよね。
何が違うのでしょう??
・そのお金は誰のもの?
ここで重要なのは、その事務の人が持つお金は自分の会社のお金なので、もしも何かが起きてもその人をクビにしたり訴えたりすれば済むので処理はまだ簡単だということです。
対外的に問題にせずとも済む場合がほとんどです。
一方、銀行や証券会社が扱うお金は多くの場合、お客様のお金であり、自分たちのものではないので、お客様に補填する必要が生じたり、公表する必要が生じ、結果として社会的信用を失ったりしてしまうのです。
このことが、他のお客様の不信感を生み、出金に繋がって結果的に企業として立ちいかなくなるなんてことが起こればその問題を起こした社員のみならず多くのまっとうな社員の生活をも崩壊させてしまうことになります。
過去には業界4位だった山一證券の倒産が、これに近いですね。
払い戻しの殺到に企業の財務が耐え切れませんでした。(その前段階の飛ばし問題などもありますが)
・人の”お金”という「生活の基盤」を預かる者としての責任
資本主義社会で生きる以上、人間はお金と切っても切れない状態で生活しています。
その大切な資産を預かる者として、信用してもらうための給料であり、高い手数料なのです。
相場が1万円の手術を千円でやるという医者がいたらどう感じるでしょう?安いと感じて受けますか?逆に怖くないですか??
同じように、証券会社に対してコストを払うというのは、その続いてきた会社の歴史と担当者を信用している分の安心代なのです。
ゆえに、投資始めたての人は証券会社を使うのもありなのかもしれません。取引云々と関係なく、投資についての考え方などのリーフレットをくれることもあります。
とはいえ、あくまでその資料にはポジショントークも入っているであろうことは忘れずに!
ネット証券のほうが手数料が安いのは間違いのない事実です。
一方、証券会社の差別化点としては、IPOの数とかが分かりやすいです。
あとは投信も、一部ネット証券では買えないものが存在することもあったりします。
それではまた別の記事でお会いしましょう(‘ω’)ノ
written by もさむらい
※この記事はあくまで特定の単語についての意味が概ねイメージできるよう解説したものです。
アバウトな解説となっておりますので詳しい用語解説は証券会社等が公式で出している、用語集をご参照ください。
また当サイトの記事の内容を読み発生した投資損益につきましても一切責任を負いかねますので、予めご注意ください。
コメント