・はじめに
”コラム”では中級者以上の方に向けて、金融に関する知識を発信しています!
2つの点に注意してご覧ください!
②用語解説よりは難しめであること
逆に言えば、”コラム”を理解できる方は初心者卒業!ですし、
「まだ難しいかな…」という方には用語解説を読む中で
少しずつ理解できるようにしておりますのでご安心を!
・ESG投資ってなんなんだ
今回は、ESG投資ってなんなの?という内でコラムを書いていきます。
先に一言で言えば
環境に配慮した上で持続的成長が見込める優秀な企業に投資するというもの。
Environment=環境
Social=社会
Governance=企業統治
この3つの頭文字を取ったのがESG投資になります。
・何で最近騒がれだしたの??
これは、1995年に京都議定書として定めていた内容を引き継ぎ、
2015年に合意されたパリ協定という地球温暖化対策の新しい枠組みが根っこにあります。
5年も前のものを何で今更…??
これは、2015年では枠組みを決めただけであることに理由があります。
①55か国以上が参加すること
②世界の総排出量の内55%以上を占める国がこれに批准すること
これが、パリ協定を実際に動かすための条件でした。
②が当初、かなり厳しいと言われていました。
なぜならこの条件をクリアするにはアメリカや中国といった大国が
これらに合意する必要があったからです。
しかし、当時のアメリカ大統領であったオバマ大統領が中国やインドにも批准を呼びかけるなど、世界的な環境問題への意識の中で各国が手を取り合い、2016年に発効することになったのです。
あくまで本コラムはESGの説明なので詳しくは省きますがパリ協定は
各国の事情を織り込むボトムアップアプローチ
途上国も含めた全世界的取り組み(公平である)
2050年という年をゴールに据えた定期的な状況確認
こういった点が従来と異なるとして高く評価されています。
米国が脱退を発表するなど、まだまだ問題点は山積みですが
世界として、この地球を守るために動き出したのは事実です。
そして、発効された協定を元に様々な目標を各国が定めました。
日本は「2030年度に、2013年度比で温室効果ガスを26%削減」としています。
・世界が動き始めた
こうした中、世界最大の年金機構であるノルウェーの年金機構GPFGが2018年にESGの考えに合致しない企業を組み入れから外すなど、世界の投資家たちも動き出しました。
また、ESGに配慮している企業のほうが長期的に成長するとの見方もあります。
これらが元になって現在、ESGの考え方を投資手法・投資の考え方として取り入れていこうという流れが生まれているわけです。
環境に配慮して、社会的に意義のある貢献を行える企業。
そして、短期的には利益が出ずとも貢献する判断が出来る企業。
これらに投資するのがESG投資ということですね。
ちなみに具体的な日本の長期戦略に興味ある方は下のリンクへ…
経済産業省のものになります。
それではまた別の記事でお会いしましょう(‘ω’)ノ
written by もさむらい
※この記事はあくまで特定の単語についての意味が概ねイメージできるよう解説したものです。
アバウトな解説となっておりますので詳しい用語解説は証券会社等が公式で出している、用語集をご参照ください。
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