・はじめに
”コラム”では中級者以上の方に向けて、金融に関する知識を発信しています!
2つの点に注意してご覧ください!
②用語解説よりは難しめであること
逆に言えば、”コラム”を理解できる方は初心者卒業!ですし、
「まだ難しいかな…」という方には用語解説を読む中で
少しずつ理解できるようにしておりますのでご安心を!
・そもそも日本って借金国家なのか?
今回はいわゆる「日本は借金国家だ」といわれる風潮への疑問です。
「国の借金が1000兆円を超えた、1人あたりの借金額は800万円越えだ!」なんて話聞いた事ある方も多いと思います。
ちなみにそういった記事で言うと現時点(2020/08/27時点)で最新のものは恐らく2020年5月8日の時事通信の記事で、タイトルは「国の借金、過去最大1114兆円 1人あたり901万円ー3月末」になるかと思います。
ですが、本コラムでは大きく2点。真逆の指摘を行います
1、そもそも国の借金は私たちの借金とは別ものであること
2、日本は、世界一の対外純資産保有国であり、純粋な借金などほぼ存在しないこと
以上2点です、少し解説していきます
1.そもそも国の借金は私たちの借金とは別ものであること
経済学的に見ると、一国の主体というのは「政府・企業・家計」の3つで成り立っています。
これらはそれぞれ独立していて、相互にサービスとお金を循環させているわけです。
ここで最初の疑問に戻ります。国の借金ってどこがした借金でしょうか?
これは政府の借金です。
企業や家計がお金を渡す代わりに政府は債権を発行する訳です。
…ここでお気づきでしょう、私たち国民すなわち家計はお金を出してあげてる債権者であり、お金を貰える側です。
1人あたりの借金って表現がそもそもおかしいこと、わかって貰えたでしょうか。我々は貸している側なのに、何故か借金をしている事にする説明が「国民一人当たり」って論法なわけです。
このあたりは現財務大臣の麻生さんが分かりやすく解説してくださっている動画があるので掲示しておきます。
2.日本は世界一の対外純資産保有国であり、純粋な借金など存在しないこと
財務省公表の令和元年度末の日本の対外負債残高は733兆2060億円となってます。これが借金ですよね。
ソースはこちら。https://www.mof.go.jp/international_policy/reference/iip/2019.htm
同じ表で対外資産は1097兆7310億円あることになってます。
負債より資産の方が多い。「364兆5250億円」外国に貸してるって事になります。
この額(=純資産)は昨年に比べて増加しています。
借金は確かに増えたが、それ以上に外国に貸してるって事です。
借金してる額より手元にある資産額の方が明らかに多い。これらを踏まえた上で「借金国家」という表現が本当に正しいものか、しっかり考えていただけると幸いです。
今回のポイントのおさらいです!
1、そもそも国の借金は私たちの借金とは別ものであること
2、日本は世界一の対外純資産保有国であり、純粋な借金など存在しないこと
それではまた別の記事でお会いしましょう(‘ω’)ノ
written by もさむらい
※この記事はあくまで特定の単語についての意味が概ねイメージできるよう解説したものです。
アバウトな解説となっておりますので詳しい用語解説は証券会社等が公式で出している、用語集をご参照ください。
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